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Step 2: 自毛植毛術『かっぱハゲだけど、薬剤効果が少ないな?』と思ったら !

Lesson 5. "かっぱハゲ"で薬剤効果が少ないのは、なぜでしょうか?

"かっぱハゲ"は、つむじ中心に近いので、常に分け目になっている状態と同じです。
つまり、つむじ中心部は、360度放射状に頭髪が外向きに流れるので、元々頭髪が重なりにくい場所です。
したがって、他の場所からの伸ばした頭髪で隠そうとしても、毛流が外向きなので中心部の頭髪も何かの拍子で外向きにはだけ易いのです。だから、よく目立ってしまうのです。


今回は植毛術を行うに当たって、”かっぱハゲ"の治療原理を解説していきたいと思います。
名称とおり、かっぱのお皿に似ていることから呼ばれる俗語です。
AGAの典型的な形なので、ハゲの象徴的な形態です。

しかし、この"かっぱハゲ"は、治療をするとなると、特殊性があるのです。

  • 頭髪が重ならない分け目の場所であること :
    頭髪はつむじ中心を中心点として、外向きに流れていきます。したがって、頭髪は重なりにくく薄毛が目立ち易いということです。
    したがって、毛量が80%以下でも薄毛がわかってしまいます(毛量から見た治療法の選択 ➡ Step1:薄毛治療・Lesson 2を参考にしてください)
    しかし、この特徴は、以下に述べるような利点と欠点があります。

  • 利点ー比較的毛髪が太いのに、薄く見えてしまうこと :
    AGA脱毛の影響で頭髪が細くなっていても、早く気づきやすいのです。
    通常であれば、毛量は50%以下になってはじめて、薄毛になったと認識されるのです。しかし、分け目の場合は80%以下でも薄毛をに気づくことができます
    早く気づいて、早期に薬剤による治療を開始すれば、ほぼ正常まで回復できる可能性があり、そればかりでなく、結果的にAGA脱毛の進行を早い時期から食い止めることにつながるのです(図を参考にしてください)。

  • 欠点ーAGA脱毛の進行を放置した場合、薬剤での治療効果の見込みが少ない :
    AGA脱毛の進行に気づいたとして、しばらく放置したとしましょう。
    この場合、中心部の毛髪は外側部の毛髪よりも細いため、薬剤を使用しても、すべての頭髪に効果があるため、中心部の毛髪が太くなったとしても外側部の毛髪も太くなってしまいます。
    つまり、頭髪を伸ばすと、立体的には永久にお皿のように凹(へこ)んだままなのです。したがって、スポーツ刈りのような短髪にして、しばらく、ごまかすしかないかもしれません(図を参考にしてください)。


このように、AGAの脱毛進行のストップに躊躇して、薬剤の使用が遅れた場合は、十分な回復は見込めなくなってしまいます。

そうした場合に、植毛術を行うことによって、太い毛髪を薄毛部分に移植するのです。
そうすると、薄毛の中心部にも太くて長く伸びる"毛髪の大木(Big trees made from hairs)"が立つのです。
お分かりのように、薄毛自体が改善するばかりでなく、薄毛の中心部の盛り上がりをも改善させます。立体的にお皿のような凹みも自然と改善させることになるのです(図を参考にしてください)。

なお、実際の"かっぱハゲ"の治療例は参考症例集を参考にしてください(FUE ➡ 参考症例集:かっぱハゲに対する植毛術(FUE)、及び、FUT ➡ 参考症例集:かっぱハゲに対する植毛術(FUT/FUSS))。

(2022年5月 K. Yamamoto記)

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