【 PBMT・LLLT 】副作用のない安全な育毛レーザー治療法
PBMT・LLLTとは何か⁇
作用機序:
特定の波長の光が細胞内のミトコンドリアに作用し、①抗炎症作用、②治癒促進作用、③成長因子産出作用、④血流促進作用、⑤毛包細胞活性化作用などを発揮します。
1.最大の利点は、副作用がないことです。特に、女性では使用しやすい治療法です。
2.毛髪の成長期を促進することによって、毛髪数の増加が期待できます。
3.薬剤との併用治療として用いると効果的です。
4.大きな効果は期待できないものの、毛髪を維持するという点に関して非常に重要な治療法の1つです。
【リスク・副作用】リスクや副作用のない治療法ですが、光アレルギーの既往のある方は申告する必要があります。
1.LED超狭帯域照射装置:ミニョンベルLT-1
ミニョンベルLT-1は、ミニョンベルクリニックの小笠原正弘先生が開発した超狭帯域LED(N-LED)光照射装置です。
毛包細胞の活性化を促進することによって育毛・発毛効果が期待できます。単独治療において発毛効果も証明されている唯一の国産機器です。
赤色中心波長は627nm、半値幅は10nm(通常は20nm)です。
※ 2023年現在、携帯型PBMT機器が主流になっており、ミニョンベルLT-1での治療は当院でも行っておりません。下記2をご参考にして在宅PBMT治療を行うことを推奨しています。
ミニョンベルLT-1の特徴
- バラツキの少ない光源の確保
- 光源ユニットの作成において特別な工夫をすることで、中心波長のバラツキが少ない光源を確保できます。
- 狭い半値幅を実現
- 特殊フィルターで半値幅を10mm前後にしぼることで、最も効果的な光を確保できました。
- 面照射(点状照射ではありません)
- 特殊フィルターでしぼった効果的な光を凹レンズにより拡散照射し、バラツキのない光を広範囲に照射できるため、短時間で非常に効率の良い光治療が可能となりました。
2.携帯型低周波レーザー装置
携帯型低周波レーザー装置は、自宅でもできる育毛治療機器です。わざわざ通院しなくても気軽にどこでも好きな時にできるというhome-use deviceです。
キャップ型(Cap)、ブラシ型(Comb)、バンド型(Band)、ドライヤーと種々のタイプがあります。また、レーザーダイオードの数、照射時間、エネルギー量や波長など製品によって性能が様々です。
世界中で多くの製品が発売されており、どの製品を採用するか迷うかもしれません。以下に、代表的な製品を掲載しています。
代表的な携帯型低周波レーザー装置
- Capillus®
- 私は、Capillus202TMとCapillusRXTMを使用しています。性能自体も考慮した方がよいのですが、照射時間が6分タイプのものがやっぱり楽です。
- HAIRMAX®
- LaserComb, LaserBand, Flexible Capと種々のタイプのものがあります。
- Aderans(アデランス)
- ミニョンベルLT-1を開発した小笠原正弘先生が開発したN-LEDを使用しています。ドライヤー「ヘアリプロ N-LED sonic」、Cap「ヘアリプロLEDプレミアム」など数少ない国内製品を発売しています。