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参考症例集・M字修正『M字脱毛部に植毛術を行った症例の解説』

Lesson 1. M字部への植毛術の例

40歳代後半、男性。M字部主体の生え際への移植。
FUE、800グラフト。
術後は薬剤治療を行わない症例。

術前写真

【術前】
HN分類(➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。):3型。M字部は外観上無毛レベルではなく、薄毛状態です。
薬剤の使用:以前に5%ミノキシジルを塗布したことがあるが、薬剤の効果はなく、植毛術を検討した。
遺伝的素因と年齢:40歳以上であるが、将来的に高度に脱毛するリスクは低い症例であった。
ドナーの状態:毛穴密度は65~70/㎠でやや低めです。頭髪の太さは年相応で太く、1本毛の毛穴が極端に少ないという条件の悪い方ではない。頭髪の性質については写真をご参考ください。
術式の選択:40歳以上ではあるが、HN分類が軽度であり、ご本人のご希望や将来のAGA脱毛の進行リスクが低いと考えられたため、FUEを選択した。

術後写真

【手術評価】
移植部の面積は、20 ㎠強であり、平均移植密度は40グラフト/㎠で移植する予定であるため、800グラフトの植毛術です。
(「移植グラフト数の見積り」について➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。)
M字部は薄毛部となっています。術前写真では無毛部は比較的移植面積が小さいように見えるが、薄毛部の面積は意外と広く、この薄毛部の毛髪は早期にうぶ毛に退化して、将来早く無毛部となってしまいます。そのため、薄毛部にはある程度しっかり移植しておいた方が良いのです。ただし、後方の正常領域は現時点でAGAが進行するとは限らないため、予防的に植毛術を行うという必要はありません。
グラフトを採取するドナー部は、標準的なFUEでは毛髪を剃毛する必要があります。通常は後頭部を中心に剃毛します。この例のように800グラフトの場合、術後に剃毛部を隠すために、剃毛上方の頭髪を6~7 cmくらい伸ばしておく必要があります(写真参考)。
FUEの評価:FUEで最も評価すべき検査は毛包切断率です。この例では、毛包切断率(➡ Step3『Proの植毛術』をご参考ください。)は4%でした。また、グラフト損失も低い症例であったため、次回、植毛術を検討する場合でもFUEを選択しても問題が少ない症例であることがわかりました。

【手術結果 - 術後7ケ月目】
術後7ケ月目で、最終結果を見るにはまだ早いが、ほぼ結果がわかる程度に達しています。移植毛はクリップで留めることができる状態に達しており、既存毛の細毛ともなじんでいます。また、写真では移植したことがわからない自然さを保っています。
この例の場合、現在のご年齢での状態や遺伝歴から、今後、AGAによる脱毛進行の怖れは少ないため脱毛予防薬を積極的に服用する必要はありません。また、ご本人も薬剤使用を希望してはおらず、実際、早期発毛促進のために術直後にミノキシジル内服を1か月のみ服用しましたが、それ以降は薬剤を使用していません。
術後7ケ月目の検診にて、「M字部を少し丸めて下げ、同時に移植を行ったM字部の密度アップをしたい」とのご希望で2回目の植毛術を行う予定となりました。

(2022年4月 K. Yamamoto記)

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