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Part II ミノキシジルの効果とは?『植毛術を行うと、ミノキシジルを永久的に使用しなくてもよいのではないでしょうか?』

Lesson4-2. 植毛術を行っても、ミノキシジルを使用しますか?

20歳代後半、男性。AGA3a型に対してFUEを選択。
FUE、1300グラフト。
術前・術後におけるミノキシジルの役割について考察してみましょう!

【ミノキシジルの効果と問題点】
前回のLesson 4-1(Part I)では、生え際全体が後方へ後退するAGA 3a型に対するFUEの結果であるBefore & Afterを見ました。

今回のPart IIは、ミノキシジル内服薬の使用とその必要性について考えてみます。
AGAの脱毛進行予防として、薬剤を使用することは非常に有効です。
しかし、薬剤使用の問題は、脱毛の進行をストップさせるために、ほぼ半永久的に使用し続けなければならないということです。

さらに、ミノキシジルを内服として使用する問題として、大きな問題があります。
良いことではあるのですが、ミノキシジルの内服は増毛や発毛に非常に有効であることが明らかなことです。一度使用してしまうと、効果が実感できるためになかなか止められなくなってしまいます。
しかし、ミノキシジルの内服薬に関して、現時点で世界中で承認している国はありませんし、承認される予定もありません。
使用方法としても、脱毛に対しては短期間だけ使用するというものではなく、半永久的に使用する必要があります(➡ 『AGA治療薬』をご参考ください。)。
また、この継続的な長期使用について大きな問題が潜んでいて、長期的には心血管系に大きな負担がかかるというリスクが否定できないのです。また、入手経路においても、厳密な基準のもとに製造されている製剤が入手しにくいという問題もあります。製造過程の問題により、不純物の混入や製剤の純度に問題がある可能性が否定できないためです。したがって、

『ミノキシジル内服薬はできれば使用したくない!』
『使用するにしても低用量で使いたい!』


となるのです。

ミノキシジル服用前後

【ミノキシジルの効果:術前3ケ月前に開始】
術前3ケ月前:写真は患者さんから送られてきたメールの添付画像の状態です。
AGA脱毛のため、生え際は全体的に後退しています。
この頃からミノキシジルの内服を開始しています。

術直前:3ケ月経過すると、ミノキシジルの効果が実感できます。
長く伸びる頭髪ではありませんが、生え際のラインはかなり下降しました。
ただし、実際に植毛術を行う場合には注意点があります。
このうぶ毛に騙されてはいけないのです。
ミノキシジルの服用をストップした後、もともとの目では見えない”色素のないうぶ毛”は本来の姿にすべて戻ってしまうのです。
したがって、植毛術を行うにあたって、しっかりとした密度で移植し、かつ、できるだけ均等に移植しておかなければなりません。つまり、これらの太いうぶ毛(2枚目の写真の白矢印の範囲)がなくなる前提で植毛術を行う必要があるのです。

ミノキシジル中止前後

【手術結果 - 術後6ケ月目】
移植部:術後3ケ月目でミノキシジルの内服を中止しています。
しかし、薬剤の効果によって移植毛の発毛は順調となり、前回のLesson4-1を見るとわかりますが、6ケ月目でほぼ最終結果に近づいています。しかし、よく見ると、6ケ月目ではミノキシジルの効果は徐々に薄れてきているのがわかるでしょう(➡ Lesson4-1)。

【手術結果 - 術後1年目】
移植部:1年目の結果を見てみましょう!
ミノキシジルの効果は完全に消失しています。白矢印の範囲を見るとわかるように、ミノキシジルの効果は完全に消失し、もともとのうぶ毛に戻ってしまっています。
しかし、移植毛のパワーにより、たとえミノキシジルの中止によって太いうぶ毛がなくなったとしても、生え際の自然さを保っています。

(2022年10月 K. Yamamoto記)

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