【 SMP 】毛髪や毛穴を自然に描くカモフラージュ技法
SMPで何ができる⁇
1.頭皮の無毛部に毛穴を描くことによって分け目が濃く見える。
2.植毛術後の後頭部のキズを目立ちにくくできる。
3.植毛術と併用することによって移植グラフト数を減らすことができる。
4.スキンヘッドでも従来のタトゥー(tatoo)と違って自然な仕上がりになる。
1.SMPの概略
SMPは、Scalp MicroPigmentationの略です。
従来のタトゥー(刺青:tattoo)とは全く違った技術になります。薄毛の状態の頭皮にタトゥーをむやみに行ってしまうと、黒色のインクは完全な青色になってしまうばかりでなく、たとえ点状に描いたとしても大きな点状の斑点となって不自然な見栄えとなってしまいます。
このようにSMPはタトゥーではなく、むしろアートメークに近い技術になります。アートメークのように状況によっては髪の毛に似せるために線状に描く場合もありますが、原則として毛穴と同じような小さな点状の黒点を描いていくことが重要です。
SMPでは一般的なタトゥーと異なり、専用のインクや独特な技術を用いることが大切です。
【リスク・副作用】
腫れ、出血、血腫、発赤、熱感、カサブタ、脱毛、アレルギー反応、ケロイド等を生じることがあります。
メリット
- 植毛術より負担が少ない。
- 植毛術の適応ではないが、毛穴の密度が低く分け目が透ける場合に有効です。
- スキンヘッドで植毛術を実施しにくい場合に有効です。
- パウダーを使用している場合は、毎日使用する手間が必要なく、温泉やプールでも取れることがない。
- 植毛術後に後頭部を極端に短く上げる場合に有効です。
デメリット
- 髪の毛のような3D効果はない。
- 3D効果は全くないので、つむじ部の脱毛では植毛術を併用する必要がある。
- タトゥーと異なって永久的ではないため、定期的なメンテナンスが必要になります。
- 広範囲の施術では時間がかかります。
- 通常、同部位に1クール2回の施術が必要です。
【 アートメイク 】主流は眉毛アートメイク
2.アートメイクの概略
医療アートメイク(Medical Artmaking)は、医師の管理下で手技に習熟した看護師が行う医療技術です。主に、眉、アイライン、リップ、ほくろなどの部位に行われることが多い技術です。
アートメイクは、タトゥー(刺青:tattoo)とは違って、皮膚の表面から深さ1mmまでの非常に浅い部分に専用のニードル(針)を用いて専用の色素を注入する美容技術です。したがって、タトゥーと違って永久的に着色されるものではなく、数年で色が薄くなります。このことは。むしろ将来的なリスク(デザインの変更など)を減らすことになもつながります。
ナチュラルに着色することによって、メイクが苦手な人、メイクの時間を短縮したい人、プールや温泉でメイクが取れてしまうのが嫌な人、休日にノーメイクで過ごしたい人など利点が多い技術です。
【リスク・副作用】
腫れ、出血、血腫、発赤、熱感、カサブタ、脱毛、アレルギー反応、ケロイド等を生じることがあります。