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Step 6: 年齢による植毛術(FUE or FUT)の術式選択 !

Lesson 6. FUEとFUTの選択に年齢なんて関係あるの?

グラフトの損失という観点から考えての分類すると、40歳以下ではFUEが許容できる場合が多い。
しかし、年齢の上昇にしたがってグラフト損失は徐々に増加してきます。
一方、40歳以上ではFUT/FUSSのドナーのキズは綺麗に仕上がることが多くなってきます。
そのために年齢が高いほど、FUEよりFUT/FUSSが圧倒的に有利になってきます。

植毛術を行いたいと思った時に、FUEかFUT/FUSSのどちらを選択したら良いのか迷うことが多いと思います。
今回は、わかりやすいように簡単な図を用いて分類していきたいと思います。
なお、それぞれの利点や欠点は、【FUEについて ➡ 植毛術 FUE】と【FUTについて ➡ 植毛術 FUT】をご参考ください。
なぜ、同じ人であっても年齢によって変化してくるのでしょうか?簡単に理由を述べると、

” 年齢が高くなるほど、頭皮は確実に堅くなり、頭髪は確実に細く脆くなるためです! ”

したがって、FUEでは採取時に毛髪は切断されやすくなり、綺麗なグラフトを採取できる確率はどんどん減っていくわけです。

このような理由から、私はAGA脱毛の患者さんに対する術式の選択として、わかりやすいように、1つ目の図のようなアルゴリズム(手順)で患者さんに説明するようにしています。

  • 軽度AGA(1~4型)+40歳以下の場合
    術前カウンセリングで、ドナーの状態が悪くない限り、FUEにチャレンジできる年齢です。
    そして、1回目のFUEで損失グラフトが多い場合は、次回の植毛術ではFUT/FUSSを選択するのがよいのです。

  • 軽度AGA(1~4型)+40歳以上の場合
    40歳以上では損失グラフトは20%以上になる場合が増加してきますので、FUT/FUSSが推奨されます。しかし、やはり1度はFUEをやってみないと、本当に自分自身にとってFUEが適しているか、適していないのかはわかりません。
    このような場合は、Combo植毛術(FUE+FUT/FUSS)を選択してもよいかもしれません。小株数をFUEに割り当てることによって、FUEの適否がわかります。
    あるいは、十分にリスクを承知の上でFUEを選択することも可能です。そして、初回のFUEで損失グラフトが多い場合は、次回の植毛術では迷いなくFUT/FUSSを選択することができます。

  • 重度AGA(5~7型)+40歳以上の場合
    AGA脱毛もタイプ5型以上になると、1本の移植毛さえも無駄にしたくない状態です。
    したがって、適切なクリニックでFUTを行っていくのが確実となります。

  • 補足:AGA脱毛の素因がなく、美容目的で植毛術を行う場合
    この場合は、FUEで行うことから考えます。
    FUEを考慮した上で、ドナー部を剃毛したくないなどの理由でFUT/FUSSを選択します。

次に、2つ目の図を見てください。AGAの脱毛のタイプによって、わかりやすく図示したものです。
ご自身の状態と照らし合わせてみてください。

(2022年6月 K. Yamamoto記)(2023年12月 K. Yamamoto更新)

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