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Step 2: 自毛植毛術『植毛術をするしかない。』と思ったら !

Lesson 4. 男性AGAの進行型による必要最小限の移植グラフト数を見てみましょう!

カウンセリングを受ける前に現在のハゲの状態でどのくらいの移植グラフト数が必要かを知りたい。
基本的には、脱毛型の進行度で判断できます。

今回は植毛術を行うに当たって、現在のハゲ(human-AGA, HAGA)の状態で、どのくらいのグラフト数が必要か?について解説していきます。ここで示す図は過去に私が学会に報告したもの(FVT分類)を改変していますが、自毛植毛術を行う上でわかりやすい分類となっています。
まず上の図では、生え際から脱毛していく分類(Fは前頭部のFrontal areaの略)から考えていきましょう。1→7と脱毛が進行していきます。この場合の数字は男性AGAの分類番号に一致しています(脱毛分類について ➡ Step1:薄毛治療・Lesson 3を参考にしてください)
例えば、はっきりとしたM字脱毛であるF2の状態だったとしましょう。そして、移植したい面積を計測すると、20 ㎠だったとしましょう(➡ Step2:自毛植毛術・Lesson 3を参考にしてください)。目標平均移植密度が40グラフト/ ㎠とすると、1㎠当たり40個のグラフトで移植することになるので、移植面積に掛け算すると、簡単に必要グラフト数が算出できます。この場合、20 ㎠ × 40/㎠ = 800グラフトとなります。
図の見方がわかったところで、もう一度この図を見てみると、頭のてっぺんまでハゲた状態(F5以上)では、かなりのグラフト数が必要になってくることがおわかりかと思います。つまり、赤点線の右側のようにAGAが5番以上に進行してしまった場合は2つの問題に直面することになります。
1つ目は、後頭部のドナー密度が少ない日本人では1回の手術で完了することができないレベルの脱毛だということです。
2つ目が、グラフトを損失しない術式を選択する必要があることです。つまり、日本人において頭皮から採取できるグラフト数の限界は、7000~8000グラフト程度であることが多く、移植毛の損失は許されないからです。したがって、FUEにおいて切断が多いケースやグラフト損失が多くなる方はFUEを選択するのは適切ではないのです(➤ Proの植毛術を参考)。したがって、このようなケースでは、FUT(FUSS)が良いのですが、適切な手術を行うにはかなりの熟練(正確には熟練した多くのスタッフを含めた総合的な技術)が要求されるので、FUTを選択する場合は必ず信頼できる医師の下で手術を行うのがよいでしょう。

次に、図を見てみましょう(VはつむじのVertex, Tは側頭部のTempleの略)。
赤線の左側は、AGAの脱毛進行タイプでも頭頂部から脱毛していく場合です。例えば、V2では直径8cmの毛髪が消失してしまった場合です。この時の脱毛面積は、約50㎠になります。目標平均移植密度が40グラフト/ ㎠とすると、1㎠当たり40個のグラフトで移植することになるので、50 ㎠ × 40/㎠ = 2,000グラフトとなります。直径8cmでもかなり大量のグラフトが必要になるのがわかります。V1からV2というように直径がたった2cm増えただけで、必要グラフト数は2倍になってしまうのです。このように、頭頂部の場合は、脱毛範囲が少しでも外側に広がっていくと指数関数的に必要グラフト数が増加することがわかります。こんな状況を考えると、頭頂部の脱毛が進行する兆候を感じたら、すぐにでも薬剤で脱毛進行を防止するのが、如何に効率的かわかります。
次に、下の図の赤線の右側を見てみましょう。側頭部が後方へ後退する場合です。
側頭部が無くなることにより、顔枠も横長となり、顔貌に変化が生じてしまいます。また、このような状態は、将来的に重度AGAまで進行するリスクが上昇します。移植グラフト数は比較的少なくて済むのですが、このような方も将来の脱毛がどんどん進行していくリスクが高く、早期治療が重要になります。

(2022年3月 K. Yamamoto記)

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