前回に引き続き、男性のAGA（MAGA）の治療タイミングについて具体的に解説していきます。
今回は、ご自身がAGAであると判明した場合に、なぜお薬の治療を急がなければならないかを見ていきます。
ここでは最もわかりやすいケースで見てみましょう。ご自身が25歳の時にM字ハゲに気づいたとしましょう。そして、家族歴を見渡した時に父方も母方も6型の重度のAGAの人ばかりであるとします。この場合、AGAをそのまま放置した場合にご自身がどのようになってしまうか簡単に想像できるでしょう。つまり、このケースでは放置すると70歳前後で6型から7型の重度のAGAに進行してしまっていることに簡単に気づくことができるでしょう。しかし、20歳代ではまだご自身が同じように重度にAGAが進行していくとは考えたくもないでしょうし、信じていないでしょう。しかし、AGAの兆候に気づいたらできるだけ冷静に状況を判断するのが賢明です。
ここからは図を見てください。無治療で放置した場合、遺伝で定められた速度でAGAの脱毛タイプは進行していきます。シュミレーションしてみると、5年毎にワンランクずつ着実に脱毛が進行していき、45歳前後になると明確に5型と判定することができる状態になっています。
しかし、25歳時点でAGAの進行を予測して、早期治療に着手した場合は、AGAの進行速度はかなり遅くなります。これを無治療の場合と比較して見ると、25歳の時点で早期薬剤治療を行った場合は、AGAの進行速度は非常に遅くなり、AGAの進行によるストレスはかなり緩和されることが予想できるでしょう。

またよくあるパターンとして、25歳の時にM字脱毛の後退だけだったので、様子を見ようと考え、35才前後でつむじが薄くなり慌てて治療を開始したと仮定しましょう。治療によって明確な効果が見られますが、25歳の時から治療していたケースよりはAGAの進行は早まってしまったのがわかるでしょう。このように治療の開始時期によって治療効果に大きな差が生じてしまいます。以上のことから、ご自身で将来を推測しながら適切な治療開始時期をご自身でしっかり判断されるのがよいでしょう 。