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FUEで生え際修正を行った症例『ドナー部の剃毛について』

Lesson 21. 1000グラフトで後頭部はどのくらい剃毛するのですか?

20歳代後半、典型的な生え際修正の症例です!
1000グラフトのFUE移植術では、周囲の頭髪を長く伸ばすとドナー部を隠すことができます。
FUE:1000グラフト。

術前術後写真

【術前】
HN分類(➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。):3型。
生え際の脱毛をFUEで修正することを目的としてご希望されてご来院されました。薬剤治療は、脱毛治療薬であるフィナステリドの内服とミノキシジルローション15%を行っていました。
写真を見るとわかるように、生え際の高さは通常より元々高いのが何となくわかると思います。

実際の移植範囲の見積もりでは、生え際のラインがこれ以上高いとご年齢的に美容的問題が生じます。なので、生え際の真ん中は最低限度の高さを保つ必要があります。また、M字部だけが太い移植毛で修正されてしまい、生え際の真ん中が移植されていないと、生え際の真ん中の薄さが目立ってしまって違和感が生じてしまいます。したがって、生え際の真ん中も移植を行った方が良く、移植グラフト数の見積もりは1000グラフトとなりました。

なお、写真ではわかりにくいですが、頭髪はくせ毛でした。したがって、FUEを行うのは若干不利なのですが、ご年齢が若いこともあってFUEを選択してもOKという術前診断となりました。

遺伝的素因:父は2型、母方に3型があります。重度AGAの可能性は低いのかもしれません。
ドナーの状態:後頭部のドナー密度は低密度であり、くせ毛の症例です。
術式の選択
ドナー密度は低く、くせ毛ではありますが、ご年齢的に若く、将来重度AGA脱毛になる可能性は低いため、FUEを行って問題はありません。
ただし、AGA脱毛の進行がどこまで進むかは厳密にはわからないので、しばらくの間はフィナステリドの服用を続けるのが無難でしょう。

【手術評価】
平均移植密度40グラフト/㎠で移植しています。
FUEの評価
FUEで最も評価すべき検査は、毛包切断率です。この例では、毛包切断率(➡ Step3『Proの植毛術』をご参考ください。)は13%でした。また、グラフト損失率は4%でした。毛包切断率は年齢的にかなり高いので、40才以上で植毛術を行う場合はFUTで行った方が良いという結果でした。

【手術結果 - 術後6か月目と術後1年目】
結果は想定通りとなっています。なお、写真赤矢印のように、生え際の真ん中の密度アップがわかるかと思います。

術後ドナー部

【ドナーのキズ - 8日目、術後1年目】
通常、1000グラフト程度までであれば、剃毛範囲を周囲の髪を伸ばすことによって完全に隠すことができます。
1週間ほど経つと頭髪はそれなりに伸びますし、小さいキズもすべて閉じてしまうので、素人目にはほぼわからない状態になります。
1年目の状態を見るとわかるように、1回くらいのFUEでは多数の点状のキズは非常に認識しづらいのがわかります。

(2023年9月 K. Yamamoto記)

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