• お電話のご予約はこちら

    0120-487-425

10年以上の薬剤継続によってAGA脱毛はストップ!やり残した他の場所が気になった。薬剤治療と手術治療の両方とも重要です

Lesson 18. 薬剤治療を継続することによって、植毛術を安心して行うことができます!

★ 40歳代男性。脱毛治療薬の継続的服用で10年以上の経過でAGA脱毛はほぼストップ!
★ 薬剤治療の重要な点は、1年程度の短期的な毛量増加よりも長期的にAGA脱毛をストップさせることです。
★ 脱毛さえ進行しなければ、植毛術は毛量を増やすことだけに集中して実施することができ、将来に無くなる毛髪のために使用する必要性が少なくなるからなのです。
★ FUT: 500グラフト(最終グラフト:571グラフト)。

術前術後写真

【術前】
HN分類(➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。):3v型。
10年以上前に頭頂部の薄毛に対して1回目の植毛術をFUTで行っています。写真を見てわかるように、頭頂部の薄毛といっても、かっぱハゲまでの状態ではなく、周囲よりも薄さががやや気づかれる程度でした。
もともと、くせ毛のため、頭髪の密度は低く、分け目にあたるつむじ部は薄毛も初期の段階から目立ちやすいのです。
今回は、M字部の脱毛部が気になるということで再度植毛術のご相談です。

ここで重要なことは、脱毛治療薬を途切れることなく、ご使用されていたため、10年以上経過しても、移植を行った周囲に脱毛の拡大もなく、M字部脱毛の後退もほぼないということです。
ご本人の”継続的な努力の賜物”です。

この例からもわかるように、忍耐強く薬物治療を継続することによって10年経過してもAGA脱毛の拡大が見られないのです。
この点が薬剤継続使用の最も重要な利点です。
脱毛がどんどん進行してしまうと、拡大していく薄毛領域に従って、追加移植術を考慮せざるを得なくなります。
しかし、薄毛や無毛部位が増えなければ、極端な言い方をすると、増やすことだけを考えて植毛術を行うことができます。

遺伝的素因と年齢:2v~5型まで見られます。
ドナーの状態:くせ毛の方は、大体がそうですが、日本人では密度は低い場合が通常です。
術式の選択:前回同様に、低密度なのでFUTを選択しています。
くせ毛の場合、低密度であることは欠点なのですが、ドナーのキズの治癒状態が少し悪い場合でも、くせ毛が伸びることによってストレートヘアの方よりもキズは目立ちにくくなります。この点はFUTの線状のキズに対しては大きな利点になります。

【手術評価】
M字部の移植面積は15㎠、移植密度30~35グラフト/㎠で移植術を行っています。

術後ドナー部

【手術結果 - 術後6ヶ月目と1年目】
術後6ヶ月目及び1年目の結果は、通常の通りの経過を示しています(写真を参考)。

【ドナーのキズ -1回目と2回目の比較】
写真の左側は前回FUTを行った1年後のドナーの線状のキズです。
線状のキズ自体は認識できますが、キズからの発毛によって、他人にはわからない状態で治癒しています。
したがって、2回目の植毛術においてFUTを選択したとしても後頭部のドナー創が極端に悪くなるという心配はありません。
このように、前回行ったドナー創のキズが比較的綺麗であれば、2回目のFUTも安心して選択することができます。
しかし、もし、1回目のドナー創が平均よりかなり悪く治癒してしまった場合(用いる技術によって異なってきますが)、2回目のドナー採取は注意しなければならないということを暗示しています。

今回の場合は、写真の右側のような結果となっています。よく見ると、前回よりはキズからの発毛が少なく、術後にキズが上下に広がる負荷がかかってしまったことがわかります。
このような例の場合、万一、3回目の植毛術をFUTで行う場合は注意して行わなければならないのです。

(2023年5月 K. Yamamoto記)

<
お電話
WEB予約
LINE予約