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初回カウンセリング2年後に生え際修正を決断『FUEでの手術例』

Lesson 15. 2年後に再来院で決断、この場合、AGA脱毛の進行具合を考慮します!

30歳代、初回カウンセリング2年後に植毛術を決断!
FUE:900グラフト。
薬剤使用をしない場合は、重度のAGA脱毛の進行があるかどうかを判断できます。

術前術後写真

【術前】
HN分類(➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。):2型。
2年前に当院へカウンセリングに受診され、今回、2年越しのカウンセリングです。
初回カウンセリング時では、M字部を子供のような生え際である丸く修正したいという希望でした。
M字をまん丸く子供のような生え際に修正することは、男性の場合、不適切な生え際です。したがって、当時は、

『将来を考慮すると、不自然になる可能性があるので、相当な覚悟が必要ですよ』

と、説明していました。
その時は、担当スタッフに”意味がわからない”と述べていたようです。
生え際を丸くするということは、万が一、AGA脱毛が少しでも進行してしまうと、本来は行わなくてよい植毛術を何回も行わなければならないというリスクが生じるからなのです。
クリニックの”売上”という観点から考えると、むしろ勧めたいと考える人や、今のことだけを考えている人にとっては”何でそんなことを強く言われる筋合いがあるのか?”と考える場合もあるでしょう。しかし、医療というのは”やって良いことと悪いことに対しては厳格であるべきである”と私は考えているので、強く言う場合もあるのです。人間は”もの”ではなく、また、老化もするので、場合によっては(金銭的、技術的など種々の原因により)修正不能ということもあるからなのです。不適切な方法を行うほど、それなりの覚悟が必要になるのです。ただし、絶対やってはいけないということではないということは、ご理解ください。

今回のカウンセリングでは、適正範囲内での生え際修正で納得いただけたようでした。


遺伝的素因と年齢:父方が2~3型で、母方は3~4型が確認できます。
ドナーの状態:後頭部のドナーの密度は若干低めです。
術式の選択:2年程度の経過ですが、薬剤の使用を行っていないにもかかわらず、脱毛が後方へどんどん進行していく傾向は認められませんでした。
また、遺伝歴でも重度にAGAが進行する確率は低そうなので、FUEを選択しても問題はないと判断できます。
ただし、脱毛予防薬を使用しないため、後方へ脱毛が進行してしまった場合は、再度植毛術が必要になるかもしれません。

【手術評価】
移植面積は21㎠、移植密度40グラフト/㎠で移植術を行っています。
FUEの評価
FUEでまず重要な検査は、毛包切断率です。この例では、毛包切断率(➡ Step3『Proの植毛術』をご参考ください。)は4%でした。
この数値が案外低いのではないかと騙されてはいけません。
損失されたグラフトを含めた毛包切断率自体が18%と推定されました。
損失率が比較的高いので、次回植毛術でFUEを考慮する場合は、十分に考慮する必要があります。

術後ドナー部

【手術結果 - 術後6ヶ月目と1年目】
術後6ヶ月目の時点で、ほぼ結果がでています。
1年目では、移植毛もなじんでいるのがわかります。
初回カウンセリング時では、M字を丸くすることにこだわっていましたが、今回の結果で満足しているという回答でした。
このように、相当に強いこだわりがない場合以外は、正常範囲内のM字修正を行えば、再度丸く植毛したという方は実際にはほとんどいないのです。

【ドナーのキズ - 術後1年目】
下の写真は、術後1年目のドナーのキズを示しています。よく見ると点状の瘢痕が何となくわかりますが、指摘しないと全くわからないレベルです。

(2023年3月 K. Yamamoto記)

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