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参考症例集・FUEでM字部修正!『今回は薬剤に効果がないM字部修正のみ植毛術を行いました』

Lesson 7. 薄毛が心配でメソセラピーを行ったがM字修正は植毛術で!

20歳代、男性。薬剤効果の少ないM字部への移植術。
FUE、500グラフト。

術前術後写真

【術前】
HN分類(➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。):2型。
他院で薬剤処方されているが、薄毛が気になり、メソセラピーを行ってみたいという目的で、当院にご来院されました。
この時のカウンセリングでは、薄毛部位の治療としては内服治療をベースとした薬剤治療の継続が最良で、M字部のようにうぶ毛まで退化してしまった部位に対しては植毛術が最良であると説明しました。
結果として、この時は内服治療の補強治療としてのメソセラピーを行うことになりました。

メソセラピーの治療後、1年経過した時に再度ご来院されました。この時は、”やっぱりM字が気になる"、薬剤では効果のない"M字部への移植術を行いたい"とのご希望でしたので、M字修正術を行うことになりました。

遺伝的素因と年齢:父方は3型、母方は不明でした。
ドナーの状態:後頭部のドナーの密度は平均的ですが、やや細い頭髪でウェーブが気になります。
術式の選択
母方の詳細な遺伝歴が不明で、やや頭髪が細く、癖があるのはデメリットです。
しかし、年齢が若く、AGA脱毛の進行度は現時点で軽度であり、薄毛を気にするがゆえに薬剤治療もしっかりと行っているため、FUEの選択でOKです。

【手術評価】
平均移植密度35グラフト/㎠で移植しています。
FUEの評価
FUEで最も評価すべき検査は、毛包切断率です。この例では、毛包切断率(➡ Step3『Proの植毛術』をご参考ください。)は3%でした。また、グラフト損失率は6%でした。したがって、まずまずの結果といえるでしょう。
【手術結果 - 術後1年目】
術後評価は術後1年目で判断します。想定通りの結果となっています。

術前術後の薄毛の比較

【薄毛の比較 - 術前vs術後1年目】
写真は、術前と術後1年目の頭部を真上から真ん中で分け目を作って上から見た写真の比較です。
この写真のように、ある程度正確に薄毛の進行度合いを比較する場合は、必ず分け目を作って写真を撮って、写真を並べて分け目の透け感を比較するのが最も簡単で、ご自身にとっても理解がスムーズになります。

今回のケースでは、M字は植毛術で修正されましたが、

”全体的に薄くなったような気がする"

と、この1年目検診時にやはり不安感から患者さんがおっしゃっていました。
内服治療を行っている場合、短期間に薄毛が進行することはほぼないことなのですが、意外とこのように述べる方は多いものなのです。
しかし、写真比較するとAGAの脱毛進行は現時点では見られないことがはっきりします。

本来は、AGAによる脱毛進行を心配される場合、今回示したようにご自身で写真を撮影しておき、冷静に薄毛の進行度合いを比較評価すれば理解しやすいと思うのですが、どうして自分で撮影することが難しいということであれば、専門クリニックで適切に評価してもらうのがよいでしょう!

(2023年1月 K. Yamamoto記)

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