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参考症例集・女性の生え際ライン修正術『生下時より額が張り出していて額が高く見えます』

Lesson 3. 額の角度のために生え際ラインが高く額が広く見える症例

30歳代女性の生え際ラインの修正術の症例です。
FUT/FUSS:1634グラフト

術前術後写真

【術前】
『額が広いので、植毛術をしたい』とのご希望で当院にご来院されました。
術前カウンセリングで診察すると、確かに額が通常より広く、額が垂直面から水平面に変化する角度が急で、生え際のラインが完全に水平面にあるので、額がかなり後方へ後退しているように見えます。
術前写真の側面の撮影を見ると、額の角度が急に変わって、その後方に生え際ラインがあるのがよくわかります。

このような場合、生え際自体を極端に下げることはあまりおすすめできません。理由としては、以下のようなことです。
 ● 移植グラフト数が想像以上に多くなってしまうこと。
 ● 額の垂直面に移植すると、真正面から見て毛穴を認識できるので、1回の手術では密度が足りないと感じてしまうかもしれないこと。
 ● もともと額が広い人が狭すぎる生え際に変化すると他人から見て違和感が強くなってしまうこと。

したがって、1回目の植毛術で、闇雲に生え際ラインを下げることをおすすめしないのです。
「さらに生え際を下げたい」「密度を上げたい」と思う場合は、1回目の手術結果を見てから2回目の植毛術でどこを修正したらよいかをしっかり確認して、ご自身の理想に近づけていくのがよいです。

遺伝的素因と年齢:FAGA(女性のAGA)の遺伝歴はありません。
ドナーの状態:ドナー密度は平均的な方で問題はありません。
術式の選択
FUEの問題点をご理解の上、FUTを選択しています。
生え際のラインについても初めからよくご理解されていたので、適正位置で生え際ラインで移植しています。それでも生え際の真ん中で2.5cm程度下げています。

【手術】
移植面積は37㎠なので、移植密度約35グラフト/㎠で移植術を行っています。

術後ドナー部

【手術結果 - 術後6か月目と術後1年目】
額の真ん中あたりに矢印に示すようにに薄いほくろがあり、目印となっています。
術後4か月目では、短い移植毛として生えてきているのがわかります。この写真を見ると、後方にあるもともとの生え際ラインが写真で見てもとてもわかりやすいと思います。
7か月目では、移植毛はさらに伸びてほぼ最終結果がわかる状態まで仕上がっています。

【ドナー部 - 術後7ヶ月目】
女性の場合、髪の毛は男性と比較すると長く伸ばしていることが多いでので、通常は採取部以外を剃毛しないFUT/FUSS植毛術を選択するのが普通です。
ただし、FUT/FUSSに抵抗がある場合は、ご年齢によっては剃毛しないNon shaven FUEやLong hair FUEも選択肢となります。

FUT/FUSSの場合、線状のキズとして治癒しますが、この症例でも線状のキズはほぼわからに程度まで治癒しています。

(2025年4月 K. Yamamoto記)

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