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薄毛が目立つ前に植毛術をしたい本来の毛量が比較的多くても植毛術は可能です。

Lesson 11. 薄毛が気になりだしたので早めに植毛術を行うのは可能ですか?

30歳代男性。
比較的太い頭髪が多い部分でも植毛術は可能です!
植毛術を行うと太い頭髪は確実に増えるのですが、外観上(写真)ではわかりにくい。
FUE: 1200グラフト。

術前術後写真

【術前】
HN分類(➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。):2型。
生え際とM字部の薄毛が気になり、植毛術を目的でご来院されました。
AGA自体の進行は軽度なのですが、本来の頭髪の密度が薄くて、薄毛が気になりやすい症例でした。
カウンセリングでは、生え際を下げたいというご希望でもなく、薄い場所を濃いくしたいとのご希望でした。
3年前から脱毛治療薬を服用しているが改善しないとのことが理由でしたが、密度が低い場合は、確かに毛穴の間同志は平均的に広いので薄く見えやすいのでしょう。
写真を見てわかるように、生え際の薄さは、普通と言えば普通な感じです。
ただし、現状で移植するのは可能ですが、移植グラフト数の割に写真上でのビフォーアフターではわかりにくくなるだろうと予測できます。

遺伝的素因と年齢:父型は5-7型の遺伝歴がありますが、母方にはAGAの方はいません。
ドナーの状態:密度は低い方です。
術式の選択
ドナー密度は低いのですが、40歳以下であること、薬剤の服用を継続するという意思があるため、FUEの選択も可能であると判断できます。

【手術評価】
M字部の移植面積は30㎠、移植密度40グラフト/㎠で移植術を行っています。
FUEの評価
FUEでまず重要な検査は、毛包切断率です。この例では、毛包切断率(➡ Step3『Proの植毛術』をご参考ください。)は9%でした。
また、損失されたグラフトを含めた毛包切断率自体が6%と推定されました。結果的に、ご年齢的に許容範囲内でした。
今後、万が一、植毛術を行う場合、AGA脱毛の進行具合と今回の数値を参考にして次回の術式を選択することになります。

術後ドナー部

【手術結果 - 術後6ヶ月目と1年目】
術後6ヶ月目を見ると、移植した生え際ラインがはっきりとわかる状態になっています。生え際の後方は、一見するとわかりにくいかと思います。1年目の写真をよく見ると、透け感は減っているのがわかります。

【ドナーのキズ -FUEの点状のキズでも日焼けするとわかりやすくなります】
後頭部の6ヶ月後の写真を見てください。
肌が褐色に日焼けしています。よくみると斑点上のまだらな白点が認識できます。
お気づきのように、まだらな白点の正体はグラフトをくり抜いた小さな点状のキズです。周囲にある正常な皮膚にはメラニン細胞が存在するので日焼けしますが、キズ跡では色素を作る能力がないので白いままなのです。
1年目の後頭部を見ると、日焼けが改善しているので、まだらな白点もぼやけてわかりにくくなっています。

この例からもわかるように、FUEを行ったからといって、後頭部のキズが全くないというわけではないのです。

(2023年5月 K. Yamamoto記)

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