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生え際の分け目に対する植毛術・FUT『年齢とともに生え際が薄毛になって分け目が目立ってしまいました!』

Lesson5.薄毛が気になる分け目の部分だけに移植するという方法もあります!

50歳代後半、男性。1000グラフトで生え際の分け目を中心に移植。
FUT(FUSS)、1000グラフト。

術前・術後写真【術前】
年齢とともに薄毛は気になってくるものです。
今回の症例は、比較的年配者にありがちな薄毛の進行によって生え際の分け目が目立ってしまった症例を見ていきましょう。

HN分類(➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。):
前頭部から頭頂部前方が薄毛になっています。
AGA分類では4a型と分類されますが、脱毛の進行速度が非常に遅い症例です。どちらかというと年齢的な変化といってもよいかもしれません。

まず、術前の写真を見てみましょう。
術前写真では、前頭部が薄毛のため、分け目の部分が特に薄く見えています。しかし、このような症例に限らず、本当は前頭部全体が均一に薄毛になっているのです。
当たり前のことですが、頭髪が折り重なる部分は見かけ上あまり薄く見えないのに対して、分け目の部分は頭髪が折り重ならないので極端に薄く見えてしまうのです。

薬剤の使用:2年前からプロペシアを使用している。
遺伝的素因:母方父方とも軽症AGA(3型まで)です。
ドナーの状態:後頭部のドナーの密度は低密度であり、ご年齢的にもFUEの適応ではありません。
術式の選択:FUEで良好な結果は期待できないという術前診断のため、ご本人も同意の上、FUT(FUSS)を選択しています。


【手術評価】
移植デザイン:ヘアスタイルは変えないとのことですので、右側から真ん中の生え際を底辺とした分け目を中心に密度アップを行いました(写真の白点線内)。
移植密度は30/cm2程度で移植していますので、35cm2程度の面積に移植しています。

【手術結果 - 術後1年目の移植部】
移植部:1年目の移植部の結果を見てみましょう!
移植していない頭頂部の部分と比較するとわかるように、分け目の部分の密度が上がっています。また、生え際の部分も密度アップしたことによって下がっているように見えます。
しかし、移植術は移植した毛髪や周囲の頭髪の一部が一時的に抜けるので、3ケ月目以降から徐々に毛量が増えて回復増加していきます。このような経過から今回の場合も患者さんは以下のように述べています。

検診前は、”増えたかどうかわからない!”とのこと。
薄毛の状態で移植した場合は、ありがちなパターンです。以前のLessonでもこのように言われた症例を掲載しています(➡ 前頭部に植毛術を行った症例の解説2)。

そして、術前と術後の写真を比較して見て、”だいぶ違いますね!”と感心し、記念に写真を撮って1年検診を終了しました。


術前・術後写真【手術結果 - 術後1年目のドナー部】
ドナー部:FUT(FUSS)を行うにあたって最も大事なのがドナー部のキズの結果です。
ドナー部のキズがわからなければ、移植術を行ったことすらわからなくなるからです。
今回も写真を見てわかるように、他人には全くわからないレベルで線状のキズは治癒しています。

当院で手術を受けられた方は”後ろは全く気になりません”と言われる方ばかりですが、本当は移植部よりもドナー部の方が大切なのです!


(2022年11月 K. Yamamoto記)
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