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Part I 複数回に分けて植毛術を行った症例『とりあえず、500グラフトを移植した症例!』

Lesson3-1.初回手術では将来的に最も重要なFrontal tuftへ移植 :FUT 500グラフト

30歳代前半、男性。500グラフトで前頭部正中に移植。
FUT、500グラフト(最終グラフト数:667グラフト)。
将来のAGA脱毛進行予防のため、薬剤内服を併用する症例。

術前・術後写真【術前】
今回から4回に分けて複数回手術を行った症例を見ていくことにします。
いろいろなトラブルもあり、参考になることも多いと思います。
ぜひ、ご参考ください。

HN分類(➡ 男性のAGAのHN分類表をご参考ください。):前頭部が完全に脱毛した4a型。

予算の都合で、とりあえず、”500グラフトで植毛術をしたい!”というご希望でご来院されました。
しかし、通常、完全な前頭部脱毛であると、比較的高い生え際のラインに定めても1500グラフト程度は必要です。

このように、予算の都合で、少しずつ移植していきたいというケースは時たま見受けられるものです。このような場合は、時間的に粘れるようにできるだけ効果的な場所に移植していくことが重要です。

今回の場合、将来的に最も重要であり、万が一、薬剤治療をストップしなければならない状況になった場合でも効果的な場所である前頭部の真中【Frontal tuft(➡ Lesson 1. 重要移植部位であるFrontal tuft)】に最初に移植するのです。

薬剤の使用:AGA脱毛進行予防に対する薬剤を使用しています。
遺伝的素因:父方と母方共にタイプ5~7型まで進行しています。
ドナーの状態:ドナーの状態は非常に良好で、密度も平均以上あり、植毛術を行うにあたって申し分ありません。
術式の選択:将来は重度AGA脱毛状態に進行する可能性があるため、当院の方法でのグラフト損失が全くないFUT(FUSS)の術式を選択しています。


【500グラフトずつ複数回に分ける植毛術】
小株数の複数回手術の利点と欠点
ここでは分かりやすいように、とりあえず、500グラフトの小株(グラフト)数で移植する場合の利点と欠点を考えてみましょう。

    【利点】

  • 1回での費用が少ない。したがって、ローンを適用する方はローン負担が少なくなる。
  • ドナー部(後頭部)の採取範囲が小さいので、痛みが少なく、管理も容易となる。また、術直後のドナーのキズを隠しやすい(特にFUE)。
  • 移植部の範囲も小さいので、術後の管理が容易となる。
  • 2回目以降に植毛術を行う場合、前回移植した部分の密度アップを行うことができる。
  • 特に、初回手術の場合、発毛後の移植結果も含めて、”植毛術って、こんな感じなんだ”と理解することができる。

    【欠点】

  • すべての脱毛範囲を1回で埋めることが難しい場合がある。
  • 脱毛範囲が広い場合、移植密度50%程度の高密度移植を行う場合が少なくなってしまう。
  • その都度、基本手術費用がかかってしまう。
  • 手術回数が増えてしまう。
  • 短期間で目的を達成することができない。

【手術結果 - 術後1年目】
移植部:1年目の結果を見ると、Frontal tuftのみの移植ではあるものの、明らかに額が狭くなったことがわかります。

2回目の手術は5年後に行っています。Part IIをご参考ください。


(2022年9月 K. Yamamoto記)
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